Arkhamの使い方|実画面でわかるBTC・アルトコインの大口送金追跡とアラート設定

Arkham活用ガイド:BTC・アルトコインの大口送金とTelegram通知

大口が動いた後にニュースを見て、「先に気づいていれば」と感じたことはありませんか。ビットコインやアルトコインは、価格チャートに加えて誰が、どこへ、どれだけ送金したかを追うと、値動きの背景を調べる手がかりが増えます。

その入口になるのが、オンチェーン分析サイトのArkham(アーカム)です。企業・ETF・政府などの公開ラベルを使ってウォレットを調べ、条件に合う送金をアラートで監視できます。

この記事ではCrypto Gold by Project Rinが、画面の読み方、最初に監視したい対象、通知条件の考え方を整理します。目的は、大口と同じ取引を機械的にまねることではなく、「普段と違う動き」を自分で確認できるようになることです。

確認日:2026年10月9日。操作案内と画面画像はArkhamの公式ガイドに基づきます。画像内の価格・残高・日時は公式資料掲載時の例で、現在値ではありません。画面の名称や配置は更新されるため、実際の設定画面も確認してください。

目次

先に結論:まずは「5対象・3種類の通知」から

最初から何百ものウォレットを追う必要はありません。BTC中心なら、BlackRock関連のBTC ETF、Fidelity関連のBTC ETF、Strategy、米国政府、保有銘柄に関係する1つの大口・プロジェクトを候補にします。

通知の種類知りたいこと次に確認すること
特定主体の大口送金ETF・企業・政府の資産移動相手先と過去の送金パターン
取引所へのまとまった入金売却準備の可能性がある移動市場全体の純流入と実際の売買
保有アルトコインの大口移動財団・トレジャリー・大口の動き解除予定、流動性、コントラクト

アラートは売買指示ではなく、確認を始める合図。この使い方なら、画面を一日中見続けなくても、重要そうな動きを拾いやすくなります。

まずはArkhamでアカウントを作り、気になる大口を1つ選んでみましょう。送金履歴を読みながら自分用の通知条件を作ると、この記事の手順を実際の画面で身につけられます。

▶ Arkham公式へ|登録して大口監視を始める

CoinAnk・CoinGlassのリンクには紹介リンクを使用しています。

Arkhamで何が見える?「アドレス」と「Entity」の違い

Address(アドレス)は個別のウォレットを調べる単位。Entity(エンティティ)は、Arkhamが同じ主体に関連すると判断した複数のアドレスをまとめた単位です。企業名から調べるときはEntity、送金先を細かく追うときはAddressが役立ちます。

確認できるのは、対応チェーン上の保有資産、残高の推移、送受信履歴、相手先など。単一アドレスだけでは見落としやすい動きも、Entity全体と個別アドレスを行き来すると整理しやすくなります。

ただし、表示残高は「その主体の全資産」と必ず一致するわけではありません。未特定アドレスやカストディ保管があり、ラベルも更新されます。USD評価額の増減には価格変動も含まれるため、資金移動を調べるときはBTC・ETHなどの数量も見るのがポイントです。

出典:Entityと保有資産の説明 / ポートフォリオと取引履歴

画面の見方:検索から送金の中身を確かめるまで

1.検索欄で企業名・アドレス・トークンを探す

公式サイトの検索欄に、BlackRock、Strategy、U.S. Governmentなどの名前、または調べたいアドレスを入力します。同名の候補がある場合は、Entityか個別アドレスか、対象チェーンや資産が一致するかを確認します。

Arkham公式ガイド掲載の検索欄の画面
図1 企業名やウォレットアドレスを入力する検索欄。
出典:Arkham公式ドキュメント。画面内の数値は掲載時の例です。

企業名またはアドレスを入力して対象を探します。名前が同じ候補でも、複数ウォレットをまとめたEntityと個別アドレスでは調べる範囲が異なります。

2.保有資産と残高履歴で「いつもの状態」を知る

Portfolioで主要な保有資産を確認し、残高履歴と送金履歴を見比べます。直近7日・30日など同じ期間で、普段の送金額、送金頻度、よく使う相手先を把握しておくと、通知の重要度を判断しやすくなります。期間は分析上の目安です。

Arkham公式ガイド掲載のPortfolioとBalances Historyの画面
図2 保有資産の内訳と、評価額の推移を確認する画面。
出典:Arkham公式ドキュメント。画面内の数値は掲載時の例です。

Portfolioで資産の内訳を、Balances Historyで推移を確認します。ドル評価額が増えた場合は、送金による数量の増加と価格上昇による増加を分けて考えましょう。

3.Transfersを絞って、送信元と送信先を読む

確認する項目読み方
From / To誰から誰へ。取引所、カストディ、同一主体の別アドレスを区別する
Token / ChainBTC、ETH、対象アルトとチェーンを確認する
Amount / USD Value数量とドル換算を分け、普段よりどれだけ大きいかを見る
Time / Tx hash発生時刻・タイムゾーン・トランザクションの重複を確認する
Arkham公式ガイド掲載のTransactionsの送金一覧
図3 送受信者・時刻・トークン・数量・ドル評価額を確認する送金一覧。
出典:Arkham公式ドキュメント。画面内の数値は掲載時の例です。

入金だけを見たい場合はInflow、出金だけを見たい場合はOutflowで絞ります。対象トークン・期間・金額もそろえると、普段の送金との違いを比較しやすくなります。

4.相手先と前後の取引を追う

気になる送金を開き、相手先のEntityやアドレスの履歴も確認します。VisualizerやTracerは資金経路を図として整理する補助になります。ただし、取引所内での売買や全てのOTC取引までブロックチェーン上で見えるわけではありません。

Arkham公式ガイド掲載のVisualizerで送金関係を表示した画面
図4 アドレスやEntityの間の送金関係を表示するVisualizer。
出典:Arkham公式ドキュメント。画面内の数値は掲載時の例です。

対象を選び、つながる線から取引の詳細を確認します。公式ガイドでは緑が流入、赤が流出、白が選択した対象間の内部取引です。線のつながりだけで売買と判断せず、期間とトークンを絞って調べます。

出典:Arkham操作ガイド / ウォレットの追跡方法

監視候補:ETF・Strategy・政府・アルトの大口

候補・検索名見るポイント読み違えやすい点
BlackRock / IBITBTC ETFに関連する入出金・残高運用会社自身のBTC購入とは限らない
Fidelity / FBTC、Grayscaleファンド関連のBTC移動商品別とカストディ全体を混同しない
Strategy(旧MicroStrategy)公表された保有方針と大口移動Arkham未特定分もあり、残高だけで総保有量を判断しない
U.S. Government政府ラベルのあるアドレスの移動押収・保管・返還・移管と売却を区別
Bhutan Government政府関連BTCの移動採掘収入や保管の移動も考える
保有アルトの財団・トレジャリー取引所入金、解除後の移動、資金配分運営費・助成金・マーケットメイクもあり得る
取引所・カストディ大口の受取先・送り先を確認顧客資産と事業者の自己資産を区別

アルトコインは「有名なクジラだから」だけで選ばず、自分が保有・分析する銘柄との関係を優先しましょう。プロジェクトの公式公表アドレスとArkhamのラベルが一致するか、解除スケジュールと送金日が重なるかを確認します。名称が付いていないアドレスは、推測の人物名を断定せず、アドレス単位で追います。

ETFは特に注意が必要です。ETF関連ウォレットの移動と、公表されるETFの純流入・純流出は同じデータではありません。保管先変更や決済の時間差もあるため、オンチェーン送金が価格やETFフローに必ず先行するわけではありません。運用会社の公表資料やCoinGlassなどのETF集計と照合します。

出典:BTC保有主体とETF / ETFの追跡と決済タイミング / ブータン政府の識別

Arkhamで大口送金アラートを設定する方法

ArkhamのAlertsでは、対象のウォレットやトークン、金額などの条件を指定して大口送金を監視できます。通知には取引を確認するリンクが付きます。アラートの作成にはログインが必要です。

ブラウザーで設定する基本手順

① Alertsを開く:ログイン後、Alertsを選びます。公式の操作ガイドではCustom → Alertsという導線も案内されています。

Arkham公式ガイド掲載のAlertsホームと通知一覧
図5 アラートの作成や通知履歴の確認を行うAlerts画面。
出典:Arkham公式ドキュメント。画面内の数値は掲載時の例です。

自分で条件を設定する場合はNew AlertまたはCreate Alertへ進みます。掲載画面とメニューの配置が異なる場合は、Alertsという名称を目印に探してください。

② Create Alert / New Alertを選ぶ:通知名は「BTC・政府・大口送金」など、受信時に内容が分かる名前にします。

Arkham公式ガイド掲載のアラート作成フォーム
図6 通知名と条件を設定するアラート作成フォームの例。
出典:Arkham公式ドキュメント。画面内の数値は掲載時の例です。

受信したときに内容が分かる通知名を付けます。例えば「BTC・政府・大口送金」のように、対象と目的を含めると区別しやすくなります。

③ 条件を指定する:Entity / Address、送信側・受信側、Token、Token Amount、USD Value、Chainを設定します。最初は主体・資産・金額の3点に絞ると管理しやすくなります。

Arkham公式ガイド掲載の送信元とUSD金額によるアラート条件の例
図7 送信元や金額で通知対象を絞り込む例。画像はFalconXまたはGalaxy Digitalからの1,000万ドル超の非ステーブルコイン送金を対象とした公式例。
出典:Arkham公式ドキュメント。画面内の数値は掲載時の例です。

画像の条件をそのまま使う必要はありません。監視したいEntityまたはアドレス、送受信方向、トークン、金額を目的に合わせて選びます。BTC向けの設定例と画像内の設定は別です。

④ 通知先を設定する:メール通知を利用する場合は、設定画面でメールを選びます。通知先や金額条件、送信側・受信側の指定を確認して保存します。

⑤ 保存後に条件と通知を確認する:Alertsの一覧で設定内容を見直します。テスト送信機能が表示される場合は利用し、なければ条件に合う実取引の通知を待って確認します。メールを利用する場合は迷惑メールフォルダーも確認してください。

公式ガイドでは、Alerts画面の利用状況パネルで通知の上限と使用状況を確認できます。通知が多すぎる場合は金額を上げるか相手先を絞り、重要な通知が埋もれないようにします。

出典:Alertsの条件・通知先 / アラート作成ガイド

アラート条件の例:BTCとアルトで金額を変える

用途最初に試す条件の例調整の考え方
特定のBTC大口対象Entity × BTC × 1,000万ドル以上通知が多ければ5,000万ドルなどへ調整
大口から取引所への移動対象Entityを送信側、取引所を受信側に指定入金と出金は別アラートにすると読みやすい
保有アルトの大口対象トークン × 100万ドル以上小型銘柄はもっと低い金額でも重要になり得る
普段ほとんど動かないアドレス特定アドレスを優先し、金額条件を低くする少額の試験送金やスパムを除外する

ここでの金額は編集部による設定例で、Arkhamの標準値や売買の推奨基準ではありません。取引額の絶対値だけでなく、流動性、時価総額、対象の通常の活動量と比較して調整します。

また、固定金額を超えた通知と、統計的な「異常検知」は別です。大口からの1,000万ドル送金が毎日あるなら通常業務かもしれません。普段の送金の何倍か、回数が増えたか、新しい相手先かまで見て初めて、異常と呼べるか判断できます。

大口通知を受けた後、送受信者、履歴、市場全体、注文と価格を確認する4段階
編集部作成:通知後の確認フロー。実際のArkham画面や売買シグナルではありません。

通知を受けたら:売りと決めつける前に5点を確認

1.同一主体内の移動ではないか。ホットウォレットからコールドウォレットへの移動、保管業者の変更などを確認します。BTCではお釣り出力もあり、表示された大きな数量全体が外部への支払いとは限りません。

2.取引所の入金か、実際の売却か。取引所への入金は売却準備の可能性がありますが、担保差入れや裁定にも使われます。送金だけで約定を確定できません。

3.一件だけか、複数主体で続いているか。CryptoQuantの取引所Netflowや準備金で、全体の流れと照らし合わせます。

「この送金は、市場全体でも起きている動きなのか?」を確かめたい方は、CryptoQuantが次の確認先になります。まずBTCの概要から見始め、継続して追いたい指標が決まったらアカウント登録へ進みましょう。

▶ CryptoQuant公式へ|BTCの需給を確認する

4.市場が反応しているか。CoinAnk・CoinGlassで出来高、価格、OI、資金調達率を確認します。送金情報が出た時点で価格に織り込まれている場合もあります。

大口の送金と、先物で実際に取られているポジションを合わせて見たいならCoinAnk。短期の出来高や大口ポジションを追うことで、通知後に市場がどう反応しているかを確かめやすくなります。登録する方は、こちらの紹介リンクをご利用ください。

▶ CoinAnkに登録して、大口・短期データを確認する

建玉・資金調達率・清算を横断して確認したいならCoinGlass。Arkhamの通知を見た後、先物の偏りも確認する習慣をつけたい方に向いています。

▶ CoinGlassの紹介リンクへ|登録・紹介条件を確認する

5.アルトの数量や評価額は信頼できるか。チェーンとコントラクトを確認し、同名トークン、流動性の乏しいトークン、勝手に送られた資産を区別します。保有表示だけで「企業が投資した」と判断しないことが大切です。

出典:取引所フローの定義 / 第三者から送られるトークンの例

具体例:大口入金を見つけても、確認がそろうまで急がない

例えば、ある大口から取引所へ2,000万ドル相当のBTCが移動した通知を受け取ったとします。これは説明用の架空例で、実際に確認した送金ではありません。

まずArkhamで、過去にも同じ曜日・同じ相手へ移動していないかを調べます。次にCryptoQuantで他の大口も入金しているか、CoinAnkで売り約定が増えているかを確認。CoinGlassではOIや清算分布から、下落時に値動きが増幅されやすい状況かを考えます。

一方、残高の移し替えだけで市場全体のフローも出来高も変わっていなければ、重要度を下げる判断ができます。通知の数を増やすより、受け取った通知をどう評価するかを決めておく方が実用的です。

Crypto Goldの使い分け:発見はArkham、裏付けは別データ

役割使うサービス確認する内容
個別の動きを発見Arkham送金主体・相手先・金額・履歴
市場全体の需給CryptoQuant取引所純流入・クジラ比率・準備金
短期の売買とレバレッジCoinAnk / CoinGlass約定・板・OI・資金調達率・清算
中長期の保有者構造Glassnode保有期間・取得コスト・損益の偏り

すべてを毎分見る必要はありません。通知が来たときに短期データを確認し、日次・週次で需給と保有者の変化を振り返る。その方が、情報に振り回されにくい監視体制を作れます。

中長期の買い場まで考えるなら、Glassnodeも組み合わせる

大口の一度の送金だけでなく、どの保有者層に利益・損失が偏っているか、取得コストに対して価格がどの位置にあるかも見たい方は、Glassnodeを確認してみてください。短期の通知を、中長期の相場観につなげる補助になります。

▶ Glassnode Studio公式へ|指標を見て利用を始める

最初からすべての有料プランをそろえる必要はありません。まず使うサービスに登録し、閲覧できる範囲で日々の分析に組み込み、必要な指標や更新頻度が分かった段階でプランを選ぶと続けやすくなります。

まとめ:大口の動きを、自分で確かめられる状態にする

Arkhamの価値は、大口の送金を発見するだけでなく、相手先や履歴を自分で確認できることにあります。まずは少数の監視対象と通知条件を作り、受信後に何を確認するかを決めましょう。

価格が大きく動く前の変化に気づける可能性はあります。ただし、通知の遅延や既に織り込まれた情報もあります。送金・市場フロー・実際の売買を組み合わせることが、Arkhamを継続して活用するポイントです。

今日から始めるなら、この組み合わせ

Arkhamで大口の移動を見つけ、CoinAnk・CoinGlassで短期の反応を確かめる。まずはこの流れを自分の分析に取り入れてみてください。市場全体の需給はCryptoQuant、中長期の保有者分析はGlassnodeを加えると、役割を分けて使えます。

▶ Arkham公式で大口監視を始める

▶ CoinAnkの紹介リンクから登録する

▶ CoinGlassの紹介リンクから登録・条件確認へ

閲覧できる指標や機能はプランによって異なります。紹介特典の有無・対象プランは登録画面でご確認ください。

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Project Rinのnote / Project Rin投資FIREチャンネル

本記事は分析ツールの使い方を紹介するものです。各指標は価格変動や利益を保証せず、ラベル・集計対象・更新頻度により見え方が異なります。

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