急騰したアルトコインを見て、「そろそろ下がるだろう」とショートしたら、そこからさらに上がってしまった。アルトコインを売りで狙うとき、多くの人がぶつかるのがこの問題です。
2026年10月9日のCoinW AMAでは、投資家KがSUI刑事さんを迎え、急騰後の下落を狙う銘柄選び、エントリー、損切り、取引大会への向き合い方を聞きました。SUI刑事さんは、アルトコインのショートを中心に取引するトレーダーです。
今回の話で一貫していたのは、「下がる銘柄を見つけること」と「利益を残せる取引をすること」は別だという考え方。この記事では、AMAの内容を実際の銘柄選びに使いやすい順に整理します。
まず押さえたい、SUI刑事流アルトショートの要点
- 過去にも急騰から全戻しを繰り返した銘柄を探す。新規上場直後のように比較する履歴が乏しい銘柄は、この手法の対象にしない。
- 候補を見つけてから「入らない理由」を探す。BTCとの連動や、損切りのしにくさから絞り込む。
- 天井を当てようとせず、下げ始めてから狙う。高くなったという理由だけでは売らない。
- 損切りを先に設定する。切られた後は、入り直す価値があるかを改めて考える。
- 大会は順位より、賞金と負担のバランスを見る。ルールを読み、どこで取引を終えるかまで決める。
1.狙うのは「急騰した銘柄」ではなく、急騰後に戻してきた銘柄
SUI刑事さんが重視するのは、過去の値動きです。大きく上がった後に上昇分を失う、いわゆる全戻しを何度も繰り返しているか。週足など長い時間軸で見ると、全体として右肩下がりになっていないかを確認します。
同じ「本日大幅上昇」でも、過去の高値を更新し続けている銘柄と、上がるたびに元の水準へ戻っている銘柄では背景が違います。上昇率ランキングは候補探しの入口であり、それだけで売買を決めるものではありません。
新規上場銘柄を避けるのも、この手法では過去との比較が欠かせないためです。上場直後は、どのような値動きを繰り返す銘柄なのかを判断する材料が足りません。
トークンが発行されるだけで、需要は続くのか
AMAでは、ゲームやサービスの報酬として発行されるトークンにも話が及びました。トークンを受け取った人が売る一方で、買って使いたい人が増えなければ、価格を支える需要は育ちにくい。サービスの人気と、トークンを持ち続ける理由を分けて考える必要があります。
SUI刑事さんは、多数のアルトコインが長期的には厳しい競争にさらされるという見方からショートを選んでいます。これはご本人の投資観であり、すべてのアルトコインが下がるという意味ではありません。記事を読む側も、個別の需要や値動きまで見て判断することが大切です。
発行量やロック解除、実際の需要を確認するポイントは、アルトコイン投資のチェックポイントとトークノミクスの解説でもまとめています。
2.候補を増やすより「入らない理由」で絞り込む
候補は10〜20銘柄見つかっても、全部を取引するわけではありません。そこから、取引を見送る理由を探して削っていく。SUI刑事さんが特に大切にしている工程です。
その代表がビットコインとの連動です。アルトコイン単独では弱く見えても、BTCの上昇に合わせて買われる銘柄なら、BTCが反発したときにショートが逆行しやすくなります。
ご本人は、対象のアルトコインとBTCのチャートを同じ時間幅に合わせ、画面を切り替えながら見比べると説明しています。短い時間軸も確認し、上げ下げのタイミングが重なっていないかを見ます。
| 見るところ | 確認したいこと |
|---|---|
| 過去の急騰 | 上昇を維持したのか、上昇分を戻してきたのか |
| 長い時間軸 | 高値や安値を切り下げているか |
| BTCとの比較 | BTCに連れ高したのか、独自に急騰したのか |
| 直近の動き | 上昇が続いているのか、すでに下落へ移り始めたのか |
| 損切り位置 | 見立てが外れたと判断できる価格を決められるか |
ここでいう連動性は、その時点のチャート比較です。一度連動していなかった銘柄が、今後もBTCの影響を受けないとは限りません。
BTC側の資金フローや市場環境は、ビットコインクジラの動向をデータで確認も合わせて確認できます。
3.天井を狙わず、下げ始めてから入る
終盤でSUI刑事さんが明確に話していたのが、天井をぴったり当てる取引はしないという点です。急騰中に逆らうのではなく、上がった後にある程度下げ始めたところを狙う。反発を挟んだ後の動きなどを見ながら入るスタイルです。
「いずれ下がりそう」でも、その前にもう一段上がればショートは損失になります。先物では、その上昇に耐えきれず強制決済されることもあります。方向の予想が合っていても、入る場所が悪ければ利益になりません。
損切りの目安は、直近の戻り高値
短期取引の例では、15分足などで直近の高値を確認し、下落中のひとつ前の高値を少し超えたあたりを損切りの目安にする、という説明がありました。複雑な線を何本も引くより、直近の価格を基準にする考え方です。
ただし、AMAで出た損失率の数字だけをそのまま真似するのは適切ではありません。価格の変動率、証拠金に対する損益率、口座全体の損失率はそれぞれ別です。自分がいくら失う取引なのかを金額で確認したうえで、ポジションを決めます。
値動きが速く、考える時間がない場面では見送る。この判断もAMAで繰り返し話題になりました。取り逃したくない気持ちだけで飛び乗らないことが、次の取引を守ります。
戻り高値やネックラインの見方を整理したい方は、BTCトレードのチャートパターンと実践的な読み方をご覧ください。
4.損切りは、頭を切り替えるためにも使う
損切りラインを決めても、いざ価格が近づくと「もう少し持ちたい」と感じるものです。SUI刑事さんは、注文を入れた段階で損切りも設定し、まず一度決済させることを重視しています。
決済後に同じ価格へ戻ってきたとしても、そのまま感情で入り直すのではなく、今もこの銘柄を売る理由があるかを考え直す。一度ポジションをなくすことで、含み損を取り返したい気持ちから離れやすくなります。
ナンピンについても、勝率だけを見ないことが大切です。小さな勝ちが続いていても、損失が膨らんだ一度の取引で利益を失うことがあります。含み損を抱え続ける精神的な負担も含め、自分が管理できる方法を選ぶ必要があります。
5.レバレッジ倍率より、実際にいくら持っているか
AMAではスイングと短期で使う倍率の例も挙がりましたが、話の中心は「何倍なら安全か」ではありません。証拠金と倍率を合わせて、実際のポジション額がいくらになるかを見ることです。
例えば、証拠金100 USDTに10倍をかけると、ポジション額は1,000 USDTです。USDT建ての線形先物を単純化すると、価格が逆方向へ2%動いた場合の損失は約20 USDT。証拠金に対しては約20%になります。手数料・資金調達料・スリッページは別途かかります。
倍率だけを下げても証拠金を増やして同じ額のポジションを持てば、同じ値動きによる損益額は変わりません。損切りまでの値幅と、許容する損失額をセットで考えることが重要です。
アルトコインの売り戦略を検討するなら、CoinWの先物市場もチェック
候補銘柄の取り扱い、板の厚さ、資金調達率、注文条件を一つずつ確認して、取引の準備を進めましょう。CoinWの口座開設はこちらから進められます。
6.取引大会は「1位になること」だけが目的ではない
後半のテーマは、取引大会の選び方でした。SUI刑事さんが重視するのは、順位そのものよりも賞金、参加条件、必要な成績、失う可能性のある金額です。
過去の大会結果が見られる場合には、入賞にどの程度の収益率が必要だったのかを確認する。参加人数や賞金の配分を読み、自分の得意な取引で届く範囲なのかを考える。この準備をしてから参加するという話でした。
すでに賞金圏内にいるのに、見栄で1位を追いかけて成績を崩してしまうこともあります。上の順位へ進んだ場合の賞金差と、順位を落とすリスクを比べて、取引を終える判断まで持っておくことが大切です。
AMAでは過去の他社大会の具体例も挙がりましたが、その条件は大会ごとに異なります。別の大会でも同じ方法が使えると考えず、入出金・収益率の計算・対象取引・禁止事項をその都度確認します。賞金のために無理な取引量を積み上げると、手数料や損失が特典を上回ることもあります。
CoinWの開催中キャンペーン:初回ストラテジー利用で最大150 USDT相当の補填
2026年10月15日に確認したCoinW公式情報では、初めてストラテジーを利用する人向けに、条件を満たした確定損失を補填するキャンペーンが開催されています。フォローで最大50 USDT、作成・運用で最大100 USDT、両方の条件を満たすと合計最大150 USDTが対象です。
| 対象 | 最低金額 | 運用条件 | 補填上限 |
|---|---|---|---|
| 初めてストラテジーをフォロー | 20 USDT | 7暦日間 | 50 USDT |
| 初めてストラテジーを作成・運用 | 50 USDT | 7暦日間 | 100 USDT |
期間は2026年10月12日19:00〜11月1日00:59(日本時間)。報酬は現金返金ではなく、キャンペーン終了後7営業日以内にETH先物体験金として付与されます。手数料・資金調達料は補填対象外で、総額20,000 USDTの枠に達した場合は終了します。初回利用などの条件と審査があります。
これはAMA冒頭で紹介された秋の取引キャンペーンとは別の企画です。また、通常の裁量ショート取引すべてを補填する制度でもありません。ストラテジーの仕組みに関心がある方は、以下から口座を準備し、公式ページの参加手順をご確認ください。
今回のAMAから、実際のトレードに持ち帰りたいこと
SUI刑事さんの手法を「上がったアルトをショートする」とだけ捉えると、肝心な部分を見落とします。過去の全戻しを確認し、BTCとの連動を見て候補を絞り、下げ始めを待つ。そして損切りを決められるところで入る。こうした選別があって初めて、一つの取引になります。
いつか下がると思う銘柄でも、今日売るべきとは限りません。自分が狙う値動きと、見立てが外れたと判断する価格。この二つを決められないときは、見送ることも立派な判断です。
取引大会でも同じです。派手な収益率を追いかける前に、自分の得意な方法で参加する意味があるかを考える。今回のAMAは、銘柄選びだけでなく、取引をしない判断まで含めて学べる内容でした。
本記事は2026年10月9日のCoinW AMAを編集・要約したものです。発言中の見解と、編集部による説明・計算例を整理して掲載しています。先物取引には強制決済や損失のリスクがあり、過去のパターンが繰り返される保証はありません。


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