ビットコインレポート|今週の注目点と反発の条件【2026年10月19日号】

今週のビットコイン:反発は続く?価格・米経済・オンチェーンで読む。10月19〜25日

今週のビットコインは、反発の勢いよりも「その反発が続く買いなのか」を見ていきたいところです。先週はCPI発表後に売られ、週末を挟んで価格は持ち直しました。ただ、取引所残高は増加し、米国の現物ETFも先週は純流出。価格が戻っただけで、全面的に強気へ切り替える段階とはまだ考えていません。

一方で、下落が続くと決めつけるのも早いです。先物の建玉は前回の確認時点より減っています。今週はポジション整理の後に現物の買いが戻るか、ここを確認していきましょう。

対象週:2026年10月19〜25日。市場データは10月19日午前の確認値で、指標の対象日はそれぞれ異なります。経済イベントは日本時間。記事には広告リンクを含みます。

目次

今週のポイントを先に3つ

  • 82,000ドル付近を保ち、83,000〜84,000ドルを取り戻せるか。突破後の押し目まで確認します。
  • 先週のインフレ警戒が、今週も米金利・ドルを押し上げるか。金曜日のPMIと消費者のインフレ期待に注目です。
  • ETFの資金流入と現物の買いが戻るか。先物だけの反発なのかを見分けます。

価格とチャート|戻りを試す場面で確認したいこと

10月19日10時26分のCryptoGoldダッシュボードでは、HyperliquidのBTCマーク価格は82,446ドル、24時間変化率は+1.11%でした。これは同取引所の先物評価価格で、すべての現物取引所に共通する価格ではありません。

10月17日のCoinWビットコイン4時間足と下降チャネルの分析図
前回10月17日に掲載したProject Rinの4時間足分析。比較用のチャートで、10月19日の最新足ではありません。

前回は、4時間足で戻り高値を切り下げる流れを警戒していました。今週はまず82,000ドル付近を支えにできるか、その上で83,000〜84,000ドルの戻りを越えられるかを見ます。ここは前回からの値動きをもとにした監視ゾーンです。

1時間足で上がっても、4時間足の戻りで売られるなら、まだ短期反発の範囲。反対に、戻りを越えて押し目でも支えられるなら、反発継続を考える材料が増えます。82,000ドル付近を維持できず、81,000〜80,000ドル付近を再び試す展開では、下落への警戒を残します。

さらに下の79,000〜78,000ドルは、これまで意識してきた下落シナリオの確認候補です。必ずそこまで落ちるという予測ではありません。大きなサポートゾーンに近づいたら、ショートを追うよりも各時間足の反発と押し目を確認したいと考えています。

今週の米経済イベント|数は少なくても、金曜日は確認

日本時間イベント見るポイント
10/20(火)21:30米住宅着工・建設許可高金利が住宅需要をどこまで冷やしているか
10/22(木)21:30米新規失業保険申請件数雇用の変化。一週だけでなく継続傾向を見る
10/23(金)22:45米製造業・サービス業PMI速報景況感に加え、価格・コストの上昇圧力
10/23(金)23:00ミシガン大学消費者態度指数・確報消費者心理と1年先・長期のインフレ期待

注目イベントを抜粋しています。次回FOMCは米国時間10月27〜28日で、今週ではありません。大型イベントが少ない週でも、翌週の政策判断を意識した売買には注意が必要です。

金曜日のPMIは「50を超えたから買い」と単純に見るのではなく、企業の価格転嫁やコスト上昇が強まっていないかを確認します。景気が強く物価も高いなら、金利低下を期待しにくくなることがあります。一方、景気悪化が強すぎる場合も、株と仮想通貨が一緒に売られる可能性があります。数字の良し悪しに加えて、発表後の米金利・ドル・BTCの反応をセットで見たいです。

日程出典:米国勢調査局/米労働省・失業保険統計/S&P Global/ミシガン大学/FRB。日程変更は各発表元で確認してください。

ファンダメンタルズ|先週のインフレ警戒を引き継ぐ

先週14日発表の米9月CPIは、前年比3.7%、前月比0.6%。ガソリンの上昇が全体を押し上げ、コアも前年比2.6%でした。今週は新しいCPIの発表ではなく、この結果を受けた金利見通しが続くかを見る週になります。

ミシガン大学の10月速報では、1年先のインフレ期待が4.7%、長期が3.5%へ上昇しています。確報でこの傾向が続くのかは確認したいところ。物価への警戒が残る中では、BTCの反発も米金利やドル高に押し戻されやすくなります。

出典:米9月CPI/ミシガン大学10月速報。上記は確認済みの既発表材料です。

仮想通貨ニュース|Mt.Goxの弁済期限延長をどう読むか

Foresight Newsで報じられたMt.Goxの弁済期限延長について、公式サイトでも確認しました。基本弁済・早期一括弁済・中間弁済の期限は、2026年10月31日から2027年10月31日に変更されています。

月末までの一斉返済を前提に売り圧力を考えていた場合、その想定は見直す必要があります。ただ、期限延長は「それまで返済や売却が一切ない」という意味ではありません。私たちは、このニュースだけで強気へ切り替えるより、実際のウォレット移動と取引所への流入を確認したいと考えています。

出典:Mt.Gox公式・弁済期限変更のお知らせ/Foresight Newsの報道。ニュースは10月19日に確認。

オンチェーン①|取引所のBTC残高がさらに増えた

BTC取引所残高が10月17日の2827482.27BTCから18日の2830332.02BTCへ増加
ForeDex由来のCryptoGold表示値から作図。各日09:00 JST。前回比+2,849.75 BTC。

前回レポートで確認した17日から18日にかけて、取引所残高は約2,850 BTC増加しました。取引所へ移されたBTCが増えているので、反発時の売りを吸収できるかは見ておきたいです。

ただし、入金がすべて売却とは限りません。保管先や担保の移動も含み得ます。確認できた日次ネットフローの最新値は17日の+396.90 BTC。残高とは対象日が異なるため、同じ一日の増加量として扱わないようにします。

前回保存した16日のネットフローと、今回表示された同日の過去値には差がありました。原因を確認できていないため、その差から「売り圧が何%減った」といった比較はしていません。

オンチェーン②|含み損の増加は、下落警戒と底値探しの両面で見る

含み損ストレス比率ULSRが8.84%から9.08%へ上昇
ForeDex ULSR。含み損総額を実現時価総額で割った割合。含み損の保有者割合ではありません。

含み損ストレス比率は16日の8.84%から17日の9.08%へ、0.24ポイント上がりました。保有者の損失負担が小幅に増えたという変化です。

この指標は、増えたら必ず弱気という使い方ではありません。過去の弱気相場では、大きな含み損が底値圏と重なる場面もありました。ただ、今回の9.08%が歴史的な極端値なのかは、同じ指標の長期データで確認できていません。

含み損の拡大が止まり、投げ売りが落ち着き、価格も安値を守る。この変化がそろってくれば、底打ちを考える材料になります。今は「損失が増えたから買い」と決めるより、その後の売りと買いの変化を見たい局面です。

先物|前回は建玉増加、今回は減少に転じた

Hyperliquid BTC先物10/17 16:1410/19 10:26
建玉・BTC数量約41,132 BTC39,576.81 BTC
資金調達率・1時間あたり約+0.0013%約+0.0013%

建玉は約3.8%減少しています。前回は建玉の積み上がりを確認しましたが、今回はポジション整理が進んだ形です。ただし、この2時点だけでは、最新の反発がショートの買い戻しで起きたとまでは断定できません。ロングの決済も建玉減少に含まれます。

反発する時間帯に価格が上がり、建玉が減り、ショート清算も増えていれば、ショートカバーの見方は強まります。その後に現物の買いが続かなければ、戻りが一巡する可能性にも注意です。ここはHyperliquid単独のデータで、市場全体の建玉ではありません。

ETF|先週の流出から、今週は買いが戻るか

米国BTC現物ETFの10月12日から16日の日次純フロー。週合計は2.284億ドルの流出
Farside Investorsの公開値から作図。10月12〜16日の合計は−228.4百万ドル。

米国BTC現物ETF全体では、先週は2億2,840万ドルの純流出でした。13日に流入がありましたが、14日の流出が大きく、16日も流出です。週末には米国ETFの通常取引がないため、週末の反発をETFの新しい買いで説明することはできません。

今週は米国市場が開いてから、流入が戻るかを確認します。一日だけのプラスより、数日続く買いとBTCの価格維持が重なるかが大切です。ETFフローはオンチェーン指標そのものではありませんが、現物需要を確認する補助になります。

出典:Farside Investors・米国BTC現物ETFフロー。10月19日確認、最新対象日は16日。

今週の見通し|反発を確認しながら、戻り売りへの警戒を残す

現時点では、短期反発は見つつ、まだ戻り売りへの警戒を残すという見方です。取引所残高の増加とETF流出がある一方、建玉は減っている。ここから現物の買いが加わるかで、反発の持続力は変わってきます。

確認したいのは、83,000〜84,000ドル付近を取り戻して押し目を保てるか、ETFの買いが続くか、取引所残高や含み損の悪化が止まるか。逆に、戻りで売られ、米金利・ドルの上昇も重なるなら、下を再び試す展開を警戒します。

現物CVDも重要ですが、今回の作成時点では19日の最新画面を再確認できていません。そのため「大口の買いがない」とは判断していません。前回の画像を最新データとして使わず、更新を確認できたところから見方に加えていきます。

毎日の確認はこちら

CryptoGold ビットコインクジラの動向をデータで確認 →

オンチェーン・先物・ETFをまとめて確認。数字と一緒に、それぞれの更新日時も見てください。

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