HYPEが下がってきたとき、「そろそろ反発しそう」とチャートを見て考えることはありますよね。ただ、価格だけでは、その反発が新しい買いによるものなのか、先物の買い戻しなのかまでは分かりません。
そこで合わせて使いたいのがHypeBasis(ハイプベーシス)です。Hyperliquidの市場データやHYPEの供給情報を確認できる分析サイトで、チャートから立てた見通しを、需給の面から確かめるのに役立ちます。
この記事では、初めて使う方が迷わないように、見るページ・数字の意味・トレードへの応用を順番に整理します。画面と機能は2026年10月18日の確認に基づきます。
HypeBasisとは?Hyperliquidの動向を調べる分析サイト
HypeBasisは、Hyperliquidを対象にした独立系のデータ・分析サイトです。Hyperliquid Labsが運営する公式取引所サイトとは異なります。分析画面と取引画面を混同しないよう、最初にここを押さえておきましょう。
便利なのは、HYPEの価格と一緒に建玉(OI)、資金調達率、供給減少、収益などを確認する入口がまとまっていることです。今回紹介するページは、確認時にはログインやウォレット接続なしで閲覧できました。
ただし、表示される数字がすべて同じ性質ではありません。オンチェーンの残高、市場の先物データ、外部サービスによる推計を分けて読むことが大切です。
| 区分 | 主に見るもの | 何に使うか |
|---|---|---|
| 供給・オンチェーン | Assistance Fundの残高、バーン対象数量 | 市場から取り除かれる供給の確認 |
| 先物市場 | 価格、OI、資金調達率 | レバレッジの積み上がりや整理を確認 |
| 売買・注文 | 約定フロー、TWAP | 観測範囲内の売買や注文予定を確認 |
| 事業の利用状況 | 手数料・プロトコル収益の推計 | 利用の活発さを確認 |
まずはここから。HYPE分析で見る3つのデータ
1.価格・OI・資金調達率を同じ期間で見る
HYPEの市場データを開くと、価格や建玉、資金調達率を確認できます。最初は24時間など期間をそろえ、価格とOIが同じ方向に動いたのかを見てください。

OIは、まだ決済されていない先物ポジションの残高です。増えたから買いが強い、減ったから売りが強い、と単独では判断しません。先物の契約には買い手と売り手がいるためです。
| 組み合わせ | 考えられる動き | 次に確かめたいこと |
|---|---|---|
| 価格上昇・OI増加 | ポジションが増える中での上昇 | 現物買いもあるか。ロングの過熱はないか |
| 価格上昇・OI減少 | ショートの買い戻しを含むポジション整理の可能性 | 整理後も買いが続くか |
| 価格下落・OI増加 | 下落中に新規ポジションが積み上がる | 新規ショートと逆張りロングのどちらが優勢か |
| 価格下落・OI減少 | ロング決済や清算を含む整理の可能性 | 売りが一巡した後に価格が落ち着くか |
この表は判定の入口です。OIだけでは、どちら側の決済が主導したかは確定できません。また、ドル建てOIは価格だけでも変動するため、可能ならBase OI(枚数・契約数量ベース)を合わせて確認します。
資金調達率は、無期限先物のロングとショートの間で支払われるコストです。プラスなら通常はロング側が支払い、マイナスならショート側が支払います。極端な値が続いていないかを見るのが基本です。
画面の「Funding(1h)」は1時間あたりの表示。例えば0.13bpsは0.0013%です。他の取引所の8時間表示と、そのまま数字だけ比較しないようにしましょう。
2.バーンは累積額より、最近の増え方を見る
Assistance Fund・バーン・収益のページを開くと、供給に関する変化を確認できます。Hyperliquid公式資料では、Assistance Fundに配分された取引手数料がHYPEへ自動変換され、指定アドレスに保有されるHYPEはバーンとして扱われる仕組みが説明されています。

見る順番は、累積の「Balance」で規模を把握し、次に「Daily change」で最近の変化を確認する流れです。同じ7日間同士を比較すると、一日だけの大きな増加に引っ張られにくくなります。
今回の確認では、10月17日までの7日間の増加は約15.46万HYPE、その前の7日間は約28.66万HYPEでした。供給減少は続いている一方、枚数ベースでは約46%ペースが落ちています。「バーンは続いている」と「買い支えが強まっている」は、分けて考える必要があるという例です。
なお、残高のドル換算額は現在価格でも動きます。買い戻しに実際に使った累計金額と混同しないでください。バーンがあっても、それ以上に売りが出れば価格は下がります。
3.収益はHYPEの買い需要と分けて読む

取引が活発になれば手数料収入は増えやすくなります。ただ、それが急騰時の売買なのか、急落時の決済なのかで相場の意味は変わります。収益が増えているから、今HYPEが買われているとは限りません。
収益は事業の利用状況、バーンは供給の変化、現物の約定は目先の売買。この3つを分けておくと、強い材料と弱い材料が同時に出たときにも整理しやすくなります。
応用編|HYPEの反発を狙うときの使い方
最初に日足・4時間足で反発候補を決める
私たちは、オンチェーンの数字だけでエントリーポイントを決めるのではなく、まずチャートで価格の位置を見ます。日足のサポートゾーンに近いのか、まだ下落途中なのか。4時間足で下げ止まりの形が出ているのか。この土台が先です。
例えば、過去に何度も買いが入ったサポートゾーンまで下がってきたとします。そこで1時間足の安値が切り上がり、戻り高値を超え、その後の押し目でも安値を割らない。こうした値動きに需給の改善が重なるなら、反発シナリオを検討しやすくなります。
反発してから「誰の買いか」を確かめる
価格が上がってOIが減るなら、買い戻しによる反発も考えます。買い戻しが終わった後、新しい買いが続かなければ反発は失速しやすいため、上昇した事実だけで追いかけないことが大切です。
約定フローを見る場合は、必ずHYPEの現物か先物か、どの市場をどれだけの時間観測したかを確認します。先物の成行買いを、現物の買い増しとして説明してはいけません。短い観測では、一つの大口注文だけで印象が変わることもあります。
一方、価格が止まっているのにOIが増え、資金調達率も上がるなら注意したい場面です。ロングの積み上がりに対して価格がついてこない可能性があります。サポートを割った場合は、反発の期待よりもシナリオの見直しを優先します。
TWAPと大口データは「予定」と「実行」を区別する
TWAPは大きな注文を時間で分けて執行する方法です。買い予定が見えると心強く感じますが、予定数量は約定済みの買いではありません。変更や停止、反対側の売りも考慮します。
大口のポジションも、そのアドレスに見える範囲の情報です。別の取引所で反対売買をしている可能性まで消えるわけではありません。「クジラがロングしたから自分も買う」ではなく、価格の反応や売買フローと組み合わせて使いましょう。
HypeBasisを使うメリットと、読み違えやすいポイント
一番のメリットは、価格だけを見ていたときには気づきにくい矛盾を見つけられることです。価格は上がっているのにポジションは減っている。バーンの累積は伸びているのに、最近のペースは落ちている。こうした違いが、反発を追うか、いったん待つかを考える材料になります。
- 更新時刻をそろえる:昨日までの日次データと、直近1時間の数字を同じタイミングの動きとして扱わない。
- 実測と推計を分ける:収益推計やシミュレーションを、確定した買い戻し額として扱わない。
- 欠測をゼロと読まない:データがないことと、売買が発生していないことは別。
- 清算予測と実際の清算を分ける:想定レバレッジから作った価格帯は、実際の注文や清算実績ではない。
なお、BTCの地合いはForeDexなどで補足できますが、BTCの大口フローをそのままHYPEの需要として読むことはできません。HYPE固有のデータと、市場全体の環境を分けて確認しましょう。
初めて使う方のチェック順
- チャート:日足・4時間足のサポートと、見通しを変えるラインを確認する。
- 市場データ:価格とOIの変化を、同じ期間で比較する。
- 資金調達率:片側に偏ったコストが続いていないか確認する。
- 供給:バーンの直近ペースを見る。累積だけで判断しない。
- 反発後:押し目が維持され、実際の買いが続くか確かめる。
全部の項目がきれいにそろうまで待つという意味ではありません。自分がどの根拠で反発を狙い、何が起きたらその見方を変えるのかを、はっきりさせるために使います。
よくある質問
HypeBasisはHyperliquid公式ですか?
独立系の分析サイトです。公式APIなどを参照していますが、運営主体はHyperliquid Labsとは別です。
無料で使えますか?ウォレット接続は必要ですか?
今回紹介した市場データとバーン・収益ページは、確認時点では接続なしで閲覧できました。分析のために送金する必要はありません。今後の機能や利用条件は各ページで確認してください。
バーンが増えたらHYPEは上がりますか?
供給面の材料にはなりますが、売り圧力や新たに市場へ出る数量、全体相場の影響も受けます。価格上昇を保証する指標ではありません。
OIが減った反発は、必ずショートカバーですか?
買い戻しと整合する場合はありますが、OIだけでは断定できません。実際の約定や清算、現物側の動きも必要です。
HYPEはチャートと需給をセットで見る
HypeBasisは、次の価格を当ててくれるサイトではありません。自分が考えている反発シナリオに、データの裏付けがあるのかを確かめるための道具です。
私たちが大切にしているのは、「下がったから買う」から一歩進んで、どこで買いが入り、その買いが続いているかを見ること。チャートのサポートと、OI・資金調達率・供給の変化を合わせると、HYPEの調整も整理して見られるようになります。
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データの確認先
- HypeBasis:HYPE市場データ
- HypeBasis:Assistance Fund・バーン・収益
- HypeBasis:データの出典・集計方針
- Hyperliquid公式:手数料とAssistance Fundの仕組み
画面は2026年10月18日取得。掲載数値は使い方の説明例であり、現在値はリンク先で更新時刻と合わせて確認してください。


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