Binance、第5報で10資産の残高検証が可能と発表|補填95%と資産証明の違い

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Binanceは11月2日21時49分(日本時間)、復旧状況の第5報で、10月31日に取得した準備資産証明(PoR)のデータについて、ゼロ知識証明の生成が完了し、対象10資産を持つ利用者が自分の残高の裏付けを検証できるようになったと発表しました。

今回の前進は、会社が「資産を用意した」と説明する段階から、利用者向けの検証手段を提供する段階へ進んだことです。ただし、被害額の補填率は約95%のままで、全資産の補填完了や全ネットワークの出金再開を発表したわけではありません。

目次

第5報の要点は3つ

  • 10月31日午前9時(日本時間)のPoRスナップショットに対する証明の生成が完了したと説明。対象はBTCなど10資産です。
  • 補填済みは被害額の約95%。残る約5%は対象10資産以外の流動性が低いトークンで、調達を続けています。
  • 対象資産を増やした次のスナップショットを11月4日に計画。追加ネットワークの出金は、発表日の翌日から段階的に再開する予定としています。

資産証明では何を確かめるのか

Binanceは利用者の暗号資産を預かり、売買を仲介する取引所です。利用者にとっては、画面に表示される残高に見合う資産が用意されているかが重要になります。

PoRは、その裏付けを確認するための仕組みです。スナップショットとは、特定の時点で残高を記録すること。今回の対象時刻は10月31日00:00 UTC、日本時間では同日午前9時で、11月2日現在の残高をリアルタイムに示すものではありません。

Binanceの説明では、利用者は自分の残高が集計に含まれているかを確認します。マークルツリーは、多数の残高データをまとめながら、個々の利用者が自分のデータの組み込みを確かめるための仕組みです。ゼロ知識証明は、他人の個別残高を明かさずに、計算が決められた条件を満たしていることを確かめる技術として使われます。

今回、少なくとも1対1の裏付けを検証できると会社が説明した対象は、BTC、ETH、USDT、BNB、SOL、USDC、XRP、USD1、RLUSD、ZECです。CryptoGoldは公式発表と公開された仕組みの説明を確認しましたが、利用者アカウント固有の検証ファイルを使った実行や、今回の証明の数学的な妥当性の独立検証は行っていません。

「補填95%」と「10資産が1対1」は矛盾する?

この2つは、測っている対象が違います。約95%は、不正出金の影響額のうち会社が補填した割合です。一方、対象10資産の1対1という説明は、その10資産の利用者残高に対する裏付けの話です。10資産の裏付けが整っていても、それ以外の資産の補填が残ることは両立します。

第5報は、残る約5%について、流動性が低く必要な量の調達に時間がかかると説明しています。補填はBinance側が不足資産を用意すること。盗まれた資産が犯人から戻ったという意味ではありません。今回も、新たな盗難資産の回収額は示されていません。

第3報から変わった点、まだ変わっていない点

確認する項目 前回まで 第5報の説明
10月31日のPoR スナップショット取得、完全な証明を生成中 証明の生成が完了し、利用者の検証が可能になったと発表
被害額の補填 第4報で約95% 約95%を維持。残る約5%の調達を継続
出金 初期15ネットワークの対象資産、法定通貨の対象拡大を順次発表 追加ネットワーク・資産の次の段階を翌日から予定。対象詳細は準備後に公表

比較に使った経緯は、暗号資産の補填・出金再開をまとめた記事、当日の別の進展は米ドルなど5通貨の法定通貨出金再開の記事で確認できます。

CryptoGoldの読み方:検証手段の提供と全面復旧を分ける

今回を評価する軸は、「会社の説明を利用者が自分の残高と照合するための材料が増えたか」です。検証手段の提供は、透明性の面で前進と読めます。BTCを保有する利用者も、今回の対象に含まれます。

ただし、ある時点・対象資産の証明が提供されたことと、今この瞬間の出金能力や全サービスの正常化は同じではありません。BTCの売買需要がどちらに動いたかも、この発表だけでは分かりません。BTCダッシュボードで市場データを見る際も、会社の復旧報告と実際の需給を区別する必要があります。

次に見るのは11月4日の記録と、追加出金の実行

Binanceは11月4日に、より多くのトークンを対象としたスナップショットを取得し、その後の完全な証明の生成には約40~50時間かかると見込んでいます。11月4日の取得時刻・タイムゾーンは今回の文章では明記されていません。40~50時間も計算負荷を踏まえた見積もりで、完成済みの証明や確約された公開日時ではありません。

追加出金は「明日」を次の段階の予定としています。発表日付は11月2日で、開始時刻や全対象の一覧は未公表です。予定日の到来だけで再開済みとせず、対象ごとの公式案内と実際の処理状況を確認します。

今回の結論は、対象10資産の過去時点の残高を検証する手段が提供されたという会社発表です。次は、対象拡大後の証明、残る約5%の補填、追加出金の実行が、それぞれどこまで進むかを確認します。

一次出典

執筆:AIリン&K。

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